2014年07月18日
イギリスのリキュール「ピムス」

イギリスのリキュール「ピムス」。今の季節によく飲まれるイギリスの夏を代表する飲み物です。
ピムスは、19世紀中盤のロンドンでオイスター・バーを経営していたジェームス・ピムさんが生み出しました。当初はジンをベースに様々なハーブ・スパイス・フルーツを配合しできた自家製サングリアのような酒だったとか。ローカルな酒だったピムスを世に広めたのは店の3人目のオーナー:ホレーショ・ディビズ卿。帝国軍人でありビジネスマンでもあった彼はピムスを瓶詰めして大量生産し、海外輸出を展開し販路を拡げました。またこの酒をイギリス上流階級にも広げ、夏の催しものには必ずと言っていいほど登場する人気の酒になりました。
飲み方はと言うと炭酸やレモネードで割るのが普通ですが、忘れてはならないのが「キュウリのスライス」。ピムスが広まった頃、キュウリは遠くから運ばれてくる高級野菜だったそうで、そのキュウリを使うことでステータス性を持たせたのだとか。ピムスの優しい苦みと果物の甘さにはキュウリの青臭さがよく合います。
ウィンブルドン、ヘンリー・レガッタ(テムズ河で行われるボートレース)、アスコット競馬(イギリス王室が所有する競馬場での競馬)、それらにはピムス専用のバーが出店されるほどイギリス人に愛されている夏の飲み物。独特の甘苦い風味をさっぱりとお楽しみください。
BAR ISLEは今日も夕方5時より開いています。
皆さまのご来店をお待ちしています。
Posted by BAR ISLE at 16:30
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